ついつい友達に何度も連絡をしてしまう。
友達がほかの人と話していると嫉妬してしまう。
このような悩みを持つあなたはもしかしたら友達依存かもしれません。
友達を大切にすることはとても良いことですが、気持ちが入りすぎて逆に束縛してしまうと「めんどくさい」と思われてしまいます。
これではいつまでたっても良好な人間関係を築くことはできません。
もしあなたが友達依存を解消して、良好な人間関係を築きたいと考えているのなら、こちらのコラムをぜひお読みください。
このコラムでは友達に依存してしまっている時の対処法について、依存しやすい人の特徴を踏まえてまとめています。
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友達依存とは
友達依存とは関係依存の一種で、依存の対象が友達に向くケースを指しています。
よく遊ぶ、友人として好きだ、何でも相談できるといったことだけでは友達依存とは言えません。
友達がいないと生きていけないと感じるほどに執着してしまっていて、そのことにより、実生活に何らかの悪影響が出てしまっている場合は友達依存の可能性があります。
例えば、友達を束縛しすぎた結果、嫌われてしまったり、友達に嫉妬して危害を加えてしまったなど、普通の交友関係では生じないはずの出来事が起きて、生活に影響が及んでしまっている状況であれば依存を疑う方がよいでしょう。
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こういう人は注意!友達に依存しやすい人の5つの特徴
次の5つの項目が当てはまる人は友達に依存しやすいタイプなので要注意です。
- 自分に自信がない
- 一人でいると落ち着かない(一人でいると常に寂しさを感じている)
- 趣味がない
- 嫉妬深い
- 交友関係が狭く深い
では、上から順番に見ていきましょう。
友達に依存しやすい特徴1:自分に自信がない
友達依存に限った話ではなく、依存症全般に言えることですが、自己肯定感が欠如していると何かほかのもので自分の心の隙間を埋めようとしたり、現実から逃避しようとしてしまいます。
特に人間関係の依存の場合、特定の人物の世話をしたり、嫌われない行動をとることによって、自分の存在価値を確認し、安心感を得ようとしてしまう傾向があるようです。
友達に依存しやすい特徴2:一人でいると落ち着かない(一人でいると常に寂しさを感じている)
友達に依存しやすい人は、寂しさを感じている人に多いのが特徴です。
一人でいる時間が耐えられないからこそ、ついつい何の用事もないのに連絡してしまったり、自分の友達が誰かと遊んだりしていると嫉妬してしまったりするようです。
友達に依存しやすい特徴3:趣味がない
趣味がないことも関係あります。
一人で時間をつぶすことができないため、だれか他人と時間を使おうと考えるのです。
このこと自体には問題はないのですが、特定の友人ばかりを誘ってしまうと、やはり相手にとってはめんどくさいとなってしまう可能性があるのです。
趣味を見つけて、一人でも時間をつぶせるようになれば、これは少し解消されそうですね。
友達に依存しやすい特徴4:嫉妬深い
友達に依存しやすい人はかなり嫉妬深いのが特徴です。
友達が誰かと遊んでいたり、連絡を取っていたりしようものなら、気になって問い詰めてしまうこともあります。
相手にとってはかなり重い対応として受け取られる行為ですので、注意が必要です。
友達に依存しやすい特徴5:交友関係が狭く深い
交友関係が狭く深いことは問題ではありませんが、やはりこれも依存してしまう人には多い特徴と言えます。
多数の人と人間関係を持つよりも、特定の人から愛情を受けたり、認められることを優先する傾向があります。
そのため、依存される人の負担が大きくなり、重い、面倒くさいと感じられてしまうんですね。
あなたは大丈夫?重いと思われてしまう友達依存の行動5選
では、友達依存の人は実際にどのような行動をとってしまうのでしょうか?
重いと思われる行動5つを以下にまとめました。
- 友達であることを何度も確認する
- 特に用事がないのに連絡する
- 返信がなくてもメッセージを送る
- 友達が持っているものを頻繁に買う
- 友達に嫉妬する
重いと思われてしまう友達依存の行動1:友達であることを何度も確認する
友達であることを何度も確認してしまうのは、自信が持てていない証拠です。
「自分の行動が重すぎないかな?」「「自分と一緒にいて楽しんでくれているかな?」と考えるうちに、「私たちって仲良しだよね!」「ずっと一緒にいようね!」などと自分たちの交友関係を確認するような発言をしてしまうのです。
自分たちの交友関係の維持を図って何度もこのような発言をすると、かえって相手に重い印象を与えてしまいますよ。
重いと思われてしまう友達依存の行動2:特に用事がないのに連絡する
一人で過ごすことに寂しさを感じてしまう人は、特に用事がないのに友達に連絡してしまいます。
たとえば、「今日は何々をした」「誰々と会った」「うれしかった、悲しかった」といったような日記文をつらつらと送ってしまうのです。
たとえ返信が来なくても続けてメッセージを送り続けます。
さらに依存がひどくなると、相手の生活を考えずに自分の都合でいつでも連絡してしまうようになります。
自分の生活がある相手からしてみると、かなり迷惑に感じている可能性があります。
重いと思われてしまう友達依存の行動3:何でも友達に合わせてしまう
友達に依存してしまう人は、自分に自信がなかったり、自分の考え方がしっかりと確立されていないことが多いです。
そのため、他人に流されやすく、すぐに意見を変えてしまいます。
例えば、友達依存の人の場合、仲の良い友達がハマっていることや、趣味などに合わせようとします。
また、友達が持っているものと同じものを手に入れようとします。
重いと思われてしまう友達依存の行動4:友達に嫉妬する
友達依存の人はしばしば友達に嫉妬してしまいます。
これも自分に自信がないことが原因です。自分に自信がないために、友達が誰かほかの友達と遊んでいると、「○○ちゃん(くん)が取られてしまう!」と思ってしまうのです。
そして、「昨日だれと会ってたの?」「何してたの?」とあれこれ質問をしてしまいます。
ここには「友達がほかの子と遊ぶのは、きっと私と遊ぶのが楽しくないからだ。」「きっとあの子のほうが好きなんだ」といった具合にネガティブな予測が働いています。
重いと思われてしまう友達依存の行動5:距離を取られると、別の依存対象を見つけてすぐに心変わりする
友達に依存している場合、一度友達に距離を取られてしまうと、友達に裏切られたと被害妄想にかられてしまう傾向があります。
そして、ヒステリックを起こして「自分を見捨てるなんてひどい!」「最低!」と責め立ててしまうのです。
またすぐに別の依存対象を見つけてその友達の愚痴をこぼしてしまいます。
これをしてしまうと、前の友達の心を深く傷つけてしまいますし、あなたの心も穏やかではなくなるはずです。
友達依存を解消するための効果的な方法5選
では、どのようにすればこの友達依存を解消して、良好な人間関係築けるようになるのでしょうか。
こちらでは、友達依存を解消する方法を以下の順で5つ紹介しています。
- 友達依存である自分を客観視する
- 自分を認めて、自信をつける
- 自分が本当にやりたいと思える趣味を見つける
- 相手と自分を切り離して考えるようにする
- 交友関係に幅を持たせる
※依存の克服方法としては、他の関係依存と類似しているため、一部恋愛依存症や親依存のコラムと内容が被る箇所があります。
友達依存を解消する効果的な方法1:友達依存である自分を客観視する
あなたは友達に依存してしまっている自分をしっかりと客観視できていますか?
友達依存を克服するためにはまず依存しているという事実を自覚しなければなりません。
そこで依存に気付くためにおすすめしたいのが「日記をつけること」です。
毎日、自分がやったこと、何を感じて、どう思ったのかを書きます。
こうすることによって、友達しか見えていなかった自分が、自分自身の行動や感情を客観的に見ることができるようになります。
依存症の時は視野が極端に狭くなってしまい、冷静な判断ができなくなってしまいます。
自分自身を客観視して冷静になるために、日記をつけることはかなり有効なのです。
また、日記を習慣化することによって、継続していることに対して自信も生まれてくることでしょう。
友達依存を解消する効果的な方法2:自分を認めて、自信をつける
友達依存を解消する上で、最も重要なことは自信をつけることです。
友達依存に限らず、関係依存においては、本人が自分に自信がないことが最大の原因になります。
自分に自信をつけるためには、まず現状をしっかりと把握し、今の自分を肯定してあげることが大切です。
そのために具体的な方法として次の3ステップをご紹介します。
- ノートにあなたが抱くネガティブな感情を書き連ねます。
- その言葉に「~と今はそう感じている」と付け加えて、一度受け入れてあげます。
- そして最後に「でも~してもいいんだよ」と自分を許してあげましょう。
例えば、自分はだれからも必要とされていないと考えてしまっている場合
- 自分はだれからも必要とされていない。
- 自分はだれからも必要とされていないと今はそう感じている。
- でも自分は必要とされる人間になってもいいんだよ。
ほんの少しの考え方の変化で自分に自信がつき、人生は大きく変わります。
自分を愛することができず、自信のない人が他人から愛されることはありません。
この機会に自分を受け入れてあげられるようになりましょう。
友達依存を解消する効果的な方法3:自分が本当にやりたいと思える趣味を見つける
あなたの好きなことは何ですか?
読書?映画鑑賞?それとも水泳やテニスなどでしょうか?
どんなことでも構いません。
あなたの友達が好きなことに合わせるのではなく、自分が没頭できる趣味を見つけましょう。
友達と会わない日の孤独に耐えられないのであれば、趣味に没頭して孤独を紛らわせればいいのです。
趣味を通して、新しい友人ができるかもしれません。
新しいことに挑戦したり、自分といえばコレと言えるような趣味を見つけられれば自信もつきます。
しかし、自分が没頭できるものでなければなりません。
友達に嫌われたくないからという理由で、好きでもない趣味にまで合わせる必要はないのです。
友達依存を解消する効果的な方法4:相手と自分を切り離して考えるようにする
友達依存特有の考え方として、相手を独占しようとしてしまいます。
しかし、過剰な管理や要求は相手にとって束縛にほかなりません。
これでは、相手は不満を持つことはもちろん、束縛してしまっているあなた自身もつらいと感じることでしょう。
あなたと友達は他人同士であるということをしっかりと認識しなければなりません。
友達依存を解消する効果的な方法5:交友関係に幅を持たせる
多くの友達を持てばいいということではありませんが、一人に依存してしまうことはよくありません。
事実、そのことであなたは不幸になってしまっているのですから。
友達に依存しているということは、特定の人に執着しすぎてしまっているということです。
では、一度その友達だけではなく、交友関係の幅を広げてみてはいかがでしょう?
様々な人との豊富なコミュニケーションはあなたに多くのメリットをもたらしてくれます。
例えば、他人との適切な距離感が分かるようになりますし、自分にも自信がつくようになることと思います。
また、人から入ってくる情報も増えるため、自分の生きる世界にグッと広がりが出ます。
でも、コミュニケーションをとることが苦手なのにいきなり交友関係を広げろと言っても難しいですよね。
そこで、まずは全く別のコミュニティでもう一人大切な友達を作ってみましょう。
それだったら頑張れそうですよね。
そして、一人に偏りすぎないようにどちらの友達も大切にすることができれば、一人また一人と友達を増やしていけばよいだけです。
まとめ
いかがでしたか?
実は友達依存にはあなたの「自信」がかなり関係していたのです。
あなたの大切な友達と良好な人間関係を築いていくためには、まずあなたが現状を理解し、自分自身を認めてあげることが必要です。
問題解決のカギはすべてあなたが握っていることなのです。
こう考えれば、別にそんなに難しいことでもないように思えてきたのではありませんか?
最後に、ぜひあなたに試していただきたい5項目をもう一度おさらいします。
- 友達依存である自分を客観視する
- 自分を認めて、自信をつける
- 自分が本当にやりたいと思える趣味を見つける
- 相手と自分を切り離して考えるようにする
- 交友関係に幅を持たせる
以上の5項目をぜひ試してみてください。
自分が変われば、周囲の人のあなたへの接し方もきっと変わることでしょう。