「トールペイント」という手芸に興味はありませんか?
絵の具と独特の技法を使って家具や雑貨に絵を付けていくものですが、やり方もパターン化されているので、初めての人でも挑戦しやすい趣味です。
主に木の素材にペイントする人が多く、部屋に温かみを演出することもできますよ。
そこでここでは、トールペイントとは何か、必要な道具や絵具のタイプ、ニス、おすすめの図案の本を紹介していきます。
目次
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トールペイントとは?
ヨーロッパで生まれたトールペイントですが、「トール」とはブリキのことを指し、ブリキ素材をはじめとした家の中の家具に絵付けをしていました。
やがてその流れはアメリカへ広がっていき、現在は日本でも広く知られる手芸の一つになっています。
ブリキに描いていたといっても、素材はそれに限らず、木や布、ガラスにもペイントを行うことがあります。
愛用の家具は古くなっていくものですが、ペイントを施すことで傷んだ部分を覆って使い続けたことが普及のきっかけだそうです。
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技法の種類
トールペイントは国によって違った技法があり、色や絵柄変わってきます。
例として簡単に5つほどあげていきますね。
オランダ技法 – アッセンデルフト
緑色をベースとした花、果実、鳥のペイントを行う。
ロシア技法 – ジョストボ
黒や金色、銀色をベースに花や果実をのペイントを行う。
ドイツ技法 – バウエルンマーレライ
「田舎風」という意味を持ち、丸筆を使ってチューリップやバラなどの花のペイントを行う。
オランダ技法 – ヒンディーローペン
港町で流行し、赤、青、緑をベースに草花や鳥のペイントを行う。
ノルウェー技法 –ローズマリング
オイル絵具を使って花をデフォルメした上でペイントを行う。
アナと雪の女王の衣装でもこの技法が活かされている。
トールペイントに使う基本的道具
トールペイントでは、作るものによって道具が変わりますので、必要なものをチェックしておきましょう。
主に以下のような道具を使っていきますよ!
筆
トールペイントでは技法によって筆の持ち替えをすることがあります。
アクリル絵の具とパレット
絵具はアクリルとオイルの2種類ありますが、初めての人にはアクリルがおすすめです。
パレットは洗った牛乳パックを開いて代用することが出来ます。
ペイントする素材
ペイントしたい素材を用意しましょう。
筆洗い用の水
専用のものが無くても、ペットボトルをカットして水入れに使うのもいいですよ。
チャコペーパーと鉄筆
図案を転写する時に使用します。
サンドペーパー
ペイントする木製品の表面を整えるのに使います。
マスキングテープ又はマスキングシート
細かい模様を付ける際にマスキングテープで覆うことがあります。
綿棒
細かい修正に使います。
ニス
保護などの仕上げに塗っていきます。
トールペイントでおすすめの筆の素材
大抵初めての人が使う絵具はアクリル絵の具になりますが、この際お手入れしやすいナイロンの筆がおすすめです。
技法によって使う筆の種類も変わりますが、平筆、丸筆、ライナー筆、ステンシル筆、フィルバート筆などを使いながら作品作りをします。
トールペイント初心者におすすめの絵具
主な絵の具の種類にはアクリル絵の具とオイル絵具がありますが、初めて取り組む人にはアクリル絵の具がおすすめです。
アクリル絵の具は色数が多く、塗った後に乾くのが早い、さまざまな素材にペイントできる、乾いた後は耐水性になるといったポイントがあります。
使った筆はぬるま湯などで洗って乾かせば保管できるので、オイル絵具より管理が楽です。
中でも発色がいいアメリカーナは愛用している人が多いです。
トールペイントに使える素材
ペイントする主な素材は、白木などの木製品が一般的です。
他にも布、ガラス、ブリキ、プラスチックなどにもペイントがすることが出来るので、自分が望んだ家具や雑貨を作りやすいです。
木製品などはペイント前にサンドペーパーで整える必要もあるので、始める前に素材の下処理を確認しましょう。
プラスチックもそのままではきれいにペイント出来ないので、適切な処理が必要ですよ。
トールペイントで使うニス
ニスは大きく分けて水性と油性の2種類があります。
作った作品を屋外に設置することを考えている人は、耐水性のある油性のニスを活用しましょう。
オイル絵具を使って作品を作った場合も、油性のニスが適しています。
作品をアクリル絵の具で描いた場合は油性も水性もどちらも使えますが、油性にすると筆のお手入れに時間を取られるので、初心者は水性ニスがおすすめです。
またニスのつやの具合には3種類あり、しっかりつやが出るグロス、半つやのサテン、つやのないマットとなっています。
自分の作品のイメージに合うニスから選ぶことで、さらに仕上がりが良くなります!
トールペイント初心者におすすめの図案の本
トールペイントでよく描かれる花を練習するのはとってもおすすめです。
描ける花の種類が増えれば作品の雰囲気も変わってくるので、じっくり眺めてみましょう。
【トールペイントとは、基本道具、絵具、ニス、本】のまとめ
トールペイントの技法は多く、初めての人は迷ってしまいがちですが、本や図はたくさん紹介されているので、どれが自分好みかじっくり眺めてみることから始めていきましょう。
感覚をつかむために、初心者用のキットを使ってみるのもおすすめです。
可愛らしい雑貨をたくさん作って、お部屋を飾ってみませんか?