先日、とあるファイナンシャル・プランナーの方と対談した際、
「老後の年金受給額は、0円と考え、60歳までに老後資金として、1億円は、準備が必要です!」
という話がでました。
雑誌やメディアで、ファイナンシャル・プランナー(FP)の方々が、この金額を目標値とした、貯蓄方法についての特集記事を良く見ますが、皆さんは、どう感じていますでしょうか?
1億円の必要理由を確認してみると、
『毎月の生活費30万円 x 12ヵ月 x 30年分 = 約1億円』
という理由の様です。
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老後資金に1億円!本当に準備が必要か?
確かに、将来の年金受給額が0円、他の収入も0円、その様な老後生活を想定すれば、あながち間違った金額では、ないかもしれません。
しかし、”年金受給額0円生活(※)”は、少なくとも過剰な不安ではないか?と考えています。
※国民年金・厚生年金の未払いの人は、0円になる可能性は高いかもしれません。
今の日本政府は、少なくとも、老後の生活を全く無視した社会保障制度を、今後、打ち出すとは到底思えないからです。
確かに、将来的には、現状と同等の年金額を受け取ることは、厳しいとは考えます。
しかし、将来の年金受給額が、”10万円” になったと仮定し、老後も、仕事や資産運用などで、10万円程度の収入を得ることを、前提とした生活スタイルを、今から考えておけば、仮に貯金が、”0円” であったとしても、毎月20万円あれば、将来において、それ程、悲観的にならなくとも、十分、生活できるレベルと、考えるのです。
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質素こそ安心して生きていける堅実な方法
20万円という金額に不満があれば、追加分として、預貯金、確定拠出年金、年金保険などで、今から大きな負担にならない範囲で、準備を進めるのが、一番堅実であると考えるのです。
老後に1億円もの大金を持たなくとも、老後の生活スタイルを少しだけ見直すだけで、十分な生活ができると思うのです。
将来を過度に不安視する生活を送るより、老後も何かしらの収入を得るための方法(仕事、不動産投資、株式投資など)を、今から準備する事が賢明であり、自分自身への ”自己投資” も、真剣に考える時期では、ないでしょうか?
実際に投資を始めてみると……
「これから投資を始めて見ようかな?」と考えた時、どの様な行動をまず取るでしょうか?
- ネット等で初心者でも安心な投資商品やそれに準ずる情報を入手する
- 投資初心者向けのノウハウ本を読む
- 銀行等の資産運用相談窓口で相談する
- 無料のマネーセミナーに参加する
- 友人知人など周りで既に投資を行っている人に相談する
上記に該当する行動を取る方が、殆どであると考えます。
では、この中で、一番気をつけ無ければいけないのは、何番か分かりますか?
実は、5.番 なのです。
投資初心者の相談先として、もっとも選ばれやすいのが、友人知人です。
ここで聞いた話や、教わった事が、今後の投資生命に大きな影響を与えるからです。
しかし、友人知人への相談時に、紹介された投資商品を信用し、投資を始めてしまう事で、思いも寄らない大きなしっぺ返しを食らう事例が、実は少なくないのです。
今、世の中には、法の抜け穴を突いている投資商品が、非常に多い事に驚きます。
先日、相談を受けた相談者の方も、知人に、「初心者でも簡単に始められる投資がある」と紹介され、その商品に数十万円を投資してしまったが、当初の説明とは違い、「1年経った未だに、利益がもらえるどころか、元本すら戻ってこない…」という相談内容でした。
友人の投資アドバイスは要注意
相談相手が、友人知人の場合は、
- その方が正しい金融知識を持っている方なのか?
- 紹介された投資商品は、認知された信用できる商品なのか?
- 疑問点を問い合わせする際、責任者は、誰なのか?
少なくとも、これらをまずは確認する事が先決です。
友人知人も、実は、詐欺まがいの投資商品を、真っ当な投資商品と思い込まされているケースが多いからなのです。
今は、ネットで検索すれば、危険な商品が何かをある程度は、把握することができます。
友人知人からの紹介だからと言って、全て鵜呑みにせず、投資の専門知識を有する者に、まずは、相談することを推奨します。
折角、投資を始めて見たものの、勧められるままに、投資を始めてしまう事で、こういったしっぺ返しを食らってしまっては、本末転倒だからです。
友人知人に紹介され、投資を始める際は、自己責任を負う覚悟の上で、判断して欲しいのです。
友人知人は、「あなたの財産を守ってはくれません」