おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」

デンマークの島々。

 

デンマークはドイツと陸続きのユトランド半島(Jylland)と、首都コペンハーゲンのあるシェラン島(Sjælland)、童話作家アンデルセンの故郷であるオーデンセのあるフュン島(Fyn)を中心に、大小500近い島々からなる国です。

 

長距離電車や地下鉄など、鉄道網が発達しているので、大都市間の移動は陸続き感覚で利用が可能です。近距離移動の場合はバスも便利。また、小さい島々の移動はフェリーが運航されているので、自家用車のまま乗ることもできます。

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ファイウー島(Fejø)

小さな島々の中の一つに「Fejø」と呼ばれる島があります。読み方は「フェジョ」ではなく、「ファイウー」。おもしろい発音ですよね。場所はデンマークの中でも南の地域。コペンハーゲンのあるシェラン島の南部に位置するローラン島(Lolland)の北西部にちょこんと存在する、とっても小さな島です。

デンマークの首都コペンハーゲンからは車で約3時間半(ローラン島からはフェリー約15分)。公共交通機関を使うとなると、電車やバス、フェリーを乗り継いで4時間以上かかります。

おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」

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Fejøってどんな島?

小さな島Fejøの住民は、約500人。住民の多くがお年寄り。レストランやカフェは数件ありますが、スーパーは1つのみ。

島内の移動は、基本的に自家用車。観光客はレンタサイクルも利用できます。平日は通学・通勤者用に無料バスが運行されますが週末はお休み。もちろんタクシーはありません。

週末は公共交通機関が全くない為、自転車が大活躍です。Fejø島の南西にあるフェリー乗り場から島の東側までは自転車だと45分ほど。基本的にデンマークは平地で急な坂道もないので、自転車でも移動しやすいです。

おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」
観光案内所でもある風車

美しい自然に囲まれた島

Fejø島は本当に美しい自然に囲まれていて、とってものんびりしている場所です。ほとんど鳥のさえずりしか聞こえません。そんな静かなFejø島で過ごす為に夏は別荘に滞在する人達もいれば、ビーチでのんびり過ごす為に観光客もやってきます。(と言っても数もそんなに多くないし、年配客が多いですが。。)

Fejø島は至る所にライ麦畑やリンゴ畑が広がり、草原や海もあります。広大な大地は北海道のようだし、海は沖縄みたいだな。なんて思ったり。

絵本の世界みたいな家々

Fejø島では散策していると、とってもかわいい家々に出会えます。

赤レンガの家、沖縄みたいな瓦屋根の家、白川郷みたいなわらぶきの家、シックな黒をベースにした家、モダンで窓が大きい家。

おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」

建造年が記されている家もあって、歴史を感じます。

Fejø島で過ごしていると、本当に絵本の中のおとぎの国にいるみたいな気分になります。アンデルセンの童話もこういう環境で生まれたのかな。

おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」

ガーデニングも流行っているのか、バラやラベンダーなどをきれいに育てているお宅が多く、お庭はイングリッシュ・ガーデン風。

おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」

窓もかわいい。雑貨が飾ってあって、ガーデニングの花や植物と窓枠が絵になる!!

おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」

無人販売の風習

ほとんどの家の前には無人販売用の売店が設置されていて、自分の農園で採れた野菜や果物、手作りジャムやジュースを販売しています。お裾分け精神が根付いている感じ。

支払い方法は小銭入れが置いてある場合もありますが、やっぱり基本はmobile pay。

おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」

リンゴの島

そんなのどかでのんびりしたFejø島には、有名な特産品があります。

それが「リンゴ」!!食用リンゴもあれば、リンゴジュースやシードルに使用する飲料用のリンゴも栽培されています。

おとぎの国みたいなデンマークの「りんごの島」

島内のどこに行ってもリンゴ農園が見られますし、道案内の看板にもリンゴの絵。港近くや家の前にもリンゴの置物が置いてあります。ぜひFejø島を訪れる際にはリンゴジュースやリンゴのお酒「シードル」を飲んでみて下さいね!