自分の口臭が気になるときってありますよね。日本人の約7割ほどの人が自分の口臭を気にしているそうです。もちろん、実際に口臭のない人もその中に含まれているのですが、なんとなく会話の途中で視線をそらされたり、背を向けられたりすると「口の臭いかな?」と不安になってしまいます。
なぜ口臭が発生するのか、その口臭は何が原因なのか、口臭予防ってできないのかなぁ、などの疑問にお答えしたいと思います。
また、原因が分かれば口臭対策もでき、自信を持って会話を楽しむことができるようになります。
目次
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気になる口臭の種類を知ろう!
自分の口臭をすごく気にしている人もいますが、実際に臭いがひどい人、まったく臭いがしていない人、臭いが酷いが自覚のない人もいます。口臭はないが自分の口が臭いと思っている人、自分の口臭が気になる人をまとめて「口臭症」といい、周囲の人が鼻を触るだけで恐怖を感じるような人のことを「自臭症」といっています。口臭外来の医師はどちらも同じような感じで言葉を使用していて「口臭症」と呼んでいます。
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口臭症の種類
口臭症で悩んでいる人は大勢います。口臭をはなっているのに気づかず過ごしている迷惑な人もいます。口臭症を気にしている人は、自分でも一生懸命に口臭で周囲に迷惑をかけないように努力しています。
口臭で悩んでいる人に本当に口臭があるのでしょうか?また、口臭症にはどのような種類があるのか調べてみました。
口臭症の種類は、大きく2つ!生理的口臭症と病的口臭症になります。病的口臭症には、身体的口臭症と心理的口臭症があります。
①生理的口臭症
一般的な生理的口臭は、普段の生活のなかで起こり得る口臭で、誰でも感じている口臭かも。また、年齢やその時期にだけ起こるなどの特徴があるものもあります。
・起床時、空腹時(特に夕食前)、緊張時、疲労時
・加齢性、妊娠時、月経時、更年期、思春期
・飲食物
加齢性やホルモンのバランスの乱れる時期などに口臭が一時的に気になることもあります。にんにくやアルコール、活性型ビタミン剤などを使用したときなどに口臭がでることも。
②病的口臭症
病的口臭症は、歯科治療中の人や持病を持っている人に多い口臭症です。口臭の多くは、歯科に関係することが多いと言われています。歯科で原因が見つからない場合は、身体のどこかに病気が潜んでいることも!
身体的口臭症
・歯周病(歯肉炎)、虫歯、舌苔(ぜったい)などは歯科
・咽頭炎、副鼻腔炎などは耳鼻咽喉科
・糖尿病(アセトン臭)、腎疾患(アンモニア臭)、肝疾患(アミン臭)
※初期の口腔ガンの場合、口内炎と似ているため、歯科での検診は重要です。
持病の種類によってその病気特有のニオイを発することがあります。
心理的口臭症
心理的口臭症には2種類あります
『神経症性障害』
・自己臭が気になり社会への不安と恐怖が強くなる
『精神病性障害』
・自己臭が気になり妄想がでる
心理的口臭が出始めると、ノイローゼ気味になったり、周囲の人に自分の臭いを聞き「大丈夫」と返事されても、遠慮していると思いこんだりし、さらに悩んでしまうこともあります。
口臭のチェックの仕方
気になる口臭ですが、自分の口臭の臭いって分かりますか?
いざ聞かれてみると「こんな臭い」と言い切れる人は少ないと思います。口臭がすると思い込んでいる人もいれば、自分の口臭に気づいていない人もいます。その理由に、人は自分の体臭や臭いに慣れてくるからと言うこともあります。
しかし、周囲の人に「私の口臭気になりますか?」など聞くこともできません。また、聞いても「大丈夫」と気を使い本当のことを言ってくれる人はいないはず。
そんなときに簡単にチェックする方法や、本格的に口臭を治療したいと思う人のための病院や、自分で確かめる方法があります。
①口臭チェッカーを使う
日本人の口臭に対しての意識って海外に比べると実は低いのご存じですか?海外では、子どもの頃からの虫歯予防などが進んでいるため、自然と口臭予防や対策ができているのです。
口臭チェッカーを選ぶポイント
・6段階表示で計測できる(計測数値に信用がおける)
・測定時間が早い
・持ち運びが便利(口臭が気になる人は何回も測るため)
自分の使い勝手の良い口臭チェッカーを口コミなどで調べてからの購入をおすすめします。
②口臭外来へ行く
口臭の専門家に診てもらうことで、自分の口臭ガスの種類や原因を知ることができます。口臭外来なんて聞いたことない人も多いはずです。ネットで「口臭の相談できる歯医者、日本口臭学会会員名簿」などで調べるとご自身の地域の口臭の相談できる歯医者がでてきます。
ちなみに日本全国に250件以上の口臭外来の歯医者はあるそうです。良い医師に巡り合えますように!ただ、口臭外来の診療は基本的に保険適用外なので費用などは前もって聞いておいたほうが良いでしょう。
③唾液のニオイを嗅ぐ
え?唾液のニオイを嗅ぐの?と少し考えてしまうかも知れませんが、実は手っ取り早いんです。
唾液が臭いときは口臭がしているときなんだそうです。確かに寝起きにヨダレが垂れているとき臭いときありますよね。口の中や喉が原因で口臭がしている場合の発見ができます。
唾液の嗅ぎ方:部分別に嗅ぐ
1.まずは舌の唾液のニオイを嗅ぐ
・舌の上を指でなぜニオイを嗅ぎ、臭いがしたら口臭があります。
・舌が臭い場合は「舌苔」を疑います。
2.歯と歯茎の間を指で押さえニオイを嗅ぐ
・歯周病や虫歯があるときに考えられる口臭です。
3.扁桃腺を指でなぜニオイを嗅ぐ
・扁桃に膿栓(臭い玉)、膿汁(臭い粘液)ができている
誰でもできる予防方法と口臭対策3つ!
口臭が気にる前に予防できたら口臭に対して自信がもて、人前で堂々と会話することも可能ですよ。自分でできる予防&対策があれば知りたいですよね。
私も口臭が酷く悩んだ時期もありますし、家族に口が臭うと言われた経験もあります。すごくショックで「ストレスで胃が悪いしや!!」と八つ当たりしたことも・・・
口臭の原因の9割が「歯・喉・舌」と言われています。まずは、この3つのケアをしてみると口臭の対策が行えます。
口臭はないがエチケットとして気使う気持ちは大切ですが、気使い過ぎて会話が楽しめないのも問題です。
自分に口臭があるのか、ないのか試し、口臭があるようなら対策をしっかりたて改善していきましょう!
①歯科で定期検診をしっかり受ける
歯科ってなんとなく通いにくいですよね。しかし、口臭の原因№1と言われていると知ったら行くしかないです。口臭が知らず知らずの間に悪化している原因は「歯」かも。勇気をだして門をくぐりましょう。
虫歯や歯周病があれば治療に通う!
虫歯や歯周病、口内炎など歯に関することで気になることがあれば、絶対歯科へ!特に歯周病は自分では気づかないうちに悪化していることがあります。
虫歯がなくても半年か1年に1回は歯科を受診することで「口臭予防」ができます。
②喉と舌のケアをしっかりする
歯に続いて口臭№2と3をキープしているのが「喉と舌」です。
喉と舌が原因の口臭についてと各部位のケアの仕方をご紹介します。
喉のケアの仕方
『喉が原因』の口臭には、膿栓(臭い玉)と呼ばれるものが原因のことがあります。膿栓は、細菌やウイルスをやっつけた後に死んだ細胞やリンパ・ホコリなどの汚れが固まってできます。膿栓は、風邪などを引いたときにもできやすく、乳白色で米粒大の大きさのもので、膿栓ができやすい人は口が臭くなりやすいと言われています。
膿栓ができ細菌が付着し繁殖し膿汁(のうじゅう)が発生すると、強烈な口臭を発生させます。
口の中や喉が乾燥すると口臭が発生しやすいと言われていますので、喉を潤すと口臭はマシになります。口呼吸の人や唾液の分泌の少ない人などは気をつけたほうが良いでしょう。
・こまめに少しずつ水を飲む
・寝起きにうがいをする
・緊張、喫煙、夕食前などに水を飲む
口の中が乾燥していると感じたときは水を摂ると口臭対策になります。アルカリイオン水が口臭に良いとも言われています。
舌のケアの仕方
舌を見て白い人は、舌苔(ぜったい)の可能性があります。これが原因で口臭を発生させていることも。
舌ブラシなどが一時流行ったこともありましたが、ゴシゴシ磨くのはNGです。
表面は小さい舌ですが、実は広げると畳み10畳ほどの面積があるそうです。この表面に食べかすや細胞の死骸などが付着し細菌が繁殖すると腐敗臭が発生します。舌をこすり過ぎると傷ができ、繁殖を助けてしまいます。それが口臭のもとになります。
・暴飲暴食を止める
・舌の動きの低下
・加齢による内臓の低下
・内科的疾患
・薬の影響
・ドライマウス(口呼吸・唾液の分泌が少ない)
以上のような人は注意が必要です。
舌のケアは、上あごに舌をこすりつけたり、ガムなどを舌で転がしながら噛んだりすると舌の表面の苔は取れやすくなります。また、果物の酵素がタンパク質である舌苔を溶かしてくれます。唾液に含まれる「ムチン」の入った食品を食べても効果あり!
・納豆・オクラ・山芋・なめこ・昆布
などネバネバしたものが良いそうです。
病気の治療をする
持病を持っている人は、持病を改善すると口臭が治まってくることがあります。病気の種類によってニオイが発生してしまうこともありますので、歯科や耳鼻科で口臭が改善されないようなら、内科受診をしましょう。隠れた病気があるかもしれません。
③口臭予防対策商品を使う
海外などでは口臭マナーはエチケットとして当たり前とされていて、口臭グッズを持っているのも当然と言われています。日本でも、ドラッグストアやコンビニで口臭対策グッズが販売されています。
口臭予防サプリメント
胃腸などが弱り消化不良によるガスの発生で口臭が起こっている場合などには、効果が期待できます。ガスの発生により起こる口臭は全体の約10%にも満たないそうです。
ただ、胃腸が悪いと唾液が減少したり、舌苔の原因になったりするそうなので、まったく関係ない話でもありません。
胃腸を整える意味で、胃弱な人にはおすすめです。
エチケットガムやタブレット
ガムやタブレットは、直接的に口臭予防になるわけではありませんが、唾液を増やしたり香料でニオイを誤魔化したり(悪臭は無理)することはできます。また、食べ物や喫煙による口臭などには効果を発揮してくれます。
歯磨き粉やマウスウォッシュ
虫歯や歯周病の予防歯磨き粉にも口臭予防ができると記載されています。口臭予防歯磨きという専用の歯磨き粉もあります。本当に口臭は防げるのでしょうか?
はい、お答えします。虫歯や歯周病など口の中のことが原因の口臭は抑えることや予防ができます、とのことです。喉や舌などに原因があったり、病気などの口臭には一切効果を発揮しません。
マウスウォッシュは、歯磨きだけでは届かない部分の殺菌ができます。歯磨きと併用して使うことをおすすめします。口の中がすっきりし嫌なニオイも一時的に流してくれます。また、毎日使うことで喉を清潔に保つこともできるので膿栓などの予防にもなります。
舌クリーナー・舌ブラシ
正しい使い方で行うと舌苔を予防でき、口臭予防にも効果を発揮します。舌の苔が酷い場合は、歯科で相談しましょう。舌苔がまだない状態で清潔にする目的で使うと良いでしょう。
口臭対策は毎日の努力が大切!
口臭が気になり自信をなくし人と話すのが怖くなってしまっている人も多いでしょう。口臭対策は1日でできるものではありません。毎日少しずつできることをやりましょう。
予防を行うことも大切ですし、対策を立てることも重要です。口臭対策を行い大好きな人や友達と堂々と話せるように頑張ってくださいね。