法事も葬儀から年数が経つと遺族だけやごく親しい親戚のみなど、身内だけで執り行われることが多くなります。
法事の服装も正式な服装よりも略式になっていくように思われますし、時には平服で参列するようにといわれることも。
ですが、いくら身内のみの法事とはいっても自分だけ浮いた服装になっては困りますし、法事の服装って案外迷うものですね。
そこで、身内だけの法事や平服で出席してくださいと言われた場合は、どんな服装で、バッグや靴などの小物はどんなものを持てばいいのか、
- 三回忌までの服装と持ち物
- 七回忌以降の服装や持ち物
- お子さんや妊婦さんが参列する場合
についてまとめました。参考になりましたら幸いです
スポンサード リンク
法事について
法事は亡くなった方を供養するために行われます。自宅やお寺、墓前などで住職にお経をあげてもらう法要後に会食という流れになります。
一周忌までは、初七日、四十九日、初盆など重要な法要も多く、それ以後、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌と続き、地方によっては五十回忌まで行うというところもあるようです。
一周忌までは、遺族や親族以外にも亡くなった方の友人・知人も集まることもありますが、三回忌以降は遺族、親族のみで執り行うことが多くなります。
スポンサード リンク
法事の服装
法事のときの服装は、一般的に三回忌までは葬儀と同じ服装で参列します。
平服でと言われた場合もカジュアルすぎるものではなく、スーツやワンピースくらいです。そのお宅にもよると思いますが、間違っても普段着での出席はやめましょう。
七回忌以降は平服で参列することもあるかと思いますが、他の出席者の方や法事を執り行う方と相談して決めたほうがいいと思います。
では、三回忌まで、七回忌以降の男性・女性の服装や持ち物、お子さんや妊婦さんが参列する場合の服装についてみていきましょう。
法事の服装、三回忌まで
法事の服装は、三回忌までは葬儀の時と同じ服装にします。
意外とストッキングの色について考えてしまいますが、夏でも黒にした方が無難です。男女共に小物や持ち物は光る飾りの付いていないものにします。
■男性の服装
黒の喪服・略礼服などのスーツに白のワイシャツ
黒のネクタイ、靴、靴下、ベルト
■女性の服装
黒のスーツ、ワンピースにボレロなどのアンサンブル等の喪服
黒の靴、ストッキング、バッグ
アクセサリーはパール、オニキス、結婚指輪のみ
髪を束ねる際の飾りは黒
※靴はつま先の出ないパンプス
法事の服装、七回忌以降
シャツや小物は三回忌までと同じですが、スーツやワンピースなど地味ならば黒以外でも着ることができます。パンツスーツの方もよくいらっしゃいます。
ですが、男性も女性も三回忌までと同じように服装も喪服の方が多いです。
小物や持ち物も三回忌までと同じように、光る飾りの付いていないものにします。
■男性の服装
黒・グレー・濃紺のダークスーツ
白いワイシャツ
黒のネクタイ、靴、靴下
■女性の服装
黒・グレー・濃紺のスーツ、アンサンブル、ワンピース
黒の靴、ストッキング、バッグ
アクセサリーはパール、オニキス、結婚指輪のみ
髪を束ねる際の飾りは黒
※靴はつま先の出ないパンプス
お子さんや妊婦さんの法事の服装
お子さんは、学校の制服がある場合は制服にします。それ以外でも、派手な色合いのものは避けましょう。
■男の子
黒、濃紺、グレーのブレザーに白のワイシャツ
■女の子
黒、濃紺、グレーのブレザーに白のシャツかワンピース
※靴や靴下は、黒、濃紺、白で地味であれば他の色でも。
赤ちゃんも、わざわざ買うのも大変なので、手持ちの中から派手な色を避けた地味な色合いを選べばいいと思います。
先日の身内の七回忌に妊婦さんが参列しましたが、黒のワンピースに黒のストッキング、安定期に入ってはいましたが、靴は濃紺のスニーカーでした。
妊婦さんの場合は、派手なものでなければ、体調を考えて無理のない服装でいいと思います。事前に施主側に相談しておけば安心ですね。
まとめ
以上、法事の服装についてみてきました。
- 三回忌までは葬儀と同じ服装
- 七回忌以降はスーツやワンピースなど地味ならば黒以外でも
- 平服でと言われた場合もカジュアルすぎないように
- お子さんは制服か地味な色合いで
私は七回忌までの法事しか参列した事がありませんが、平服で参列した方とご一緒になったのは一度だけでした。一般に法事でも喪服か、それに近い服装が無難だと思います。
その地方や家風によっても服装についての考え方があると思いますので、心配な場合は思い切って法事を執り行う方や他の出席者の方にも相談してみたほうがいいかもしれません。
法事は亡くなった方のためのものです。服装にも気を配り、施主側にも失礼のないようにしたいものです。
それから、服装などのマナーの他にも、会食の場で亡くなった方の思い出話をするなど、心から冥福を祈る場になるよう心がけたいですね。