赤ちゃんが産まれて2週間ほどすると、
ついたままだったへその緒が自然にポロッととれますよね。
その後で、「あれ?うちの子、でべそじゃない?」
と思うお母さんは多いです。
赤ちゃんはでべその子が多いものなのですが、
中にはピンポン玉くらいの大きさの子もいます。
「こんなに大きくて大丈夫なのかな?」と不安に思ってしまいますよね。
実はでべそは、放っておいても時間の経過とともに治る事がほとんどなので、
特に気にする必要はありません。
ただ稀に、病院で治療をしなければいけない場合もあります。
どんな状態のでべそだと、問題があるのでしょうか?
詳しく書いていきます。
スポンサード リンク
赤ちゃんのでべそ 原因は?
赤ちゃんのでべその原因は二つあります。
まず、一つ目は「臍突出症」と言って、
皮膚だけが飛び出している状態の事を言います。
もう一つは「臍ヘルニア」と言って、赤ちゃんの腸が飛び出しているせいで、
お臍が膨らんでいる状態の事をいいます。
「え!?腸が飛び出してる?大丈夫なの?」と心配になりますが、
実は赤ちゃんのでべその原因のほとんどはこの「臍ヘルニア」なのです。
10人の赤ちゃんが居たら、1-2人ほどは
この臍ヘルニアだと言われているので、決して珍しくない症状なのです。
そもそも赤ちゃんがでべそになってしまう原因は何なのでしょうか?
それは赤ちゃんの「腸を押さえ込む腹筋が未発達だから」というのが理由です。
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分で首の位置も変える事ができないほど、
体に筋力がありません。
それはお腹も同じ。
赤ちゃんのお腹は筋肉も小さいので、筋肉と筋肉の間に隙間があって、
そこから腸が飛び出してしまうのです。
これが、外側から見るとポコっとお臍が飛び出して見えてしまうんですね。
スポンサード リンク
赤ちゃんのでべそは一般的にいつまでに治るもの?
でべそはだいたい生後半年から1歳くらいまでに治る子がほとんどで、
全体の8割ほどです。
なぜかと言うと、成長とともに腹筋がついていって、
大きくなった腹筋によって飛び出ていた腸も引っ込んでいくからです。
特に「お座り」がしっかりできるようになると、
だいぶ腹筋がしっかりしてきた証拠なので
このくらいの時期に目立たなくなる事がほとんどです。
ただ、成長や発達には個人差はあるので、1歳をすぎても
でべそのままの子もいますし、
「あまり目立たなくなったけど、完全には治ってない」という人もいます。
それでも、小学生に上がる頃にはほとんどの子が治っています。
低体重や、未熟児で生まれた子は、その分筋肉の発達もゆっくりめなので、
治る時期が遅い傾向にあるようです。
特に何かしなくても、成長とともに治っていく症状なので、心配ありません。
ただ、中には臍ヘルニアで「腸閉塞」などの病気が隠れている場合があります。
場合によっては手術を受けなければいけない事もありますが、
稀な事なのであまり神経質になる必要はありません。
心配な場合は、小児科に相談にいく事をおすすめします。
でべそが気になる親御さんにおススメの対処法とは?
現在、でべそを治すために病院などでも推奨されているのは
「スポンジで臍の部分を押さえる」という方法です。
お臍の部分にスポンジを固定して、少し力を加えて押さえておきます。
これによって、腸が飛び出して皮膚が伸びてしまうのを防げるので、
短期間ででべそを治す事ができると言われています。
抑える力加減や、どれくらいの時間抑えるのかは、
その子の症状によって異なってくるので、
小児科に行って医師や看護士の指導の下で行って下さい。
赤ちゃんの肌や体はデリケートなので、
自己判断でいろいろ試すのは、かえってよくない場合があります。
例えば、一時期、でべそを治すには「10円玉を臍に貼っておくのがいい」と
言われていた事がありますよね。
「お臍に力を加えて、腸が引っ込むようにする」という点は同じなのですが、
硬貨は硬いので、長い時間押し付けるとお腹が痛くなったり、
またお金はいろんな人が触って雑菌だらけなので
お臍に長時間つけておくのは雑菌が繁殖して衛生的にもとっても悪いです。
その他のものでも、汗などで、蒸れて赤くなったり、
かゆくて掻いて、そこから黴菌が入ったりしたら大変です。
どうしても気になる場合は、専門の機関でちゃんと処置をしてもらうか
指導してもらいましょう。
まとめ
でべそは、ほとんどが成長につれて自然になおるものです。
逆に言えば、でべそは赤ちゃんの時にしかお目にかかれない
期間限定のものなのです。
「このまま治らなかったら、将来が心配…」と
必要以上に不安に思う親御さんもいますが、あまり神経質にならない事です。
子供はあっと言う間に成長しますから、「気がついたら治ってた」と
思う人がほとんどです。
もし、万が一小さな子供の間に治らなかったとしても、
臍ヘルニアの場合は保険内で手術を受ける事もできるので、
あまり心配しすぎないようにしましょう。