先日、長野へ旅行し、偶然見つけた老舗のお味噌屋さんでおいしいお味噌を買いました。
長野といったら信州みそですよね。店内でお味噌汁の試食をさせてもらったのですが、これがおいしくってつい買い込んでしまいました♪
最近は顆粒だしを使うことの多かった私ですが^^;、せっかくおいしいお味噌を買ったので久々に昆布でだしを取っています。顆粒のだしでも十分おいしいですが、やっぱりしっかりだしを取ったお味噌汁は最高です。
でも、このだしを取った後の昆布、捨ててしまってはもったいないですよね。
皆さんは何か再利用をしていますか?
よく聞くものとしてはつくだ煮かなと思いますが、煮るほどの量にするには少し時間がかかります。
だし取り後の昆布は何日くらい保存でき、保存方法にはどんなものがあるでしょうか。
それから、無駄なく使い切るにはどんな方法があるでしょう。
そこで、今回はだしをとった後の昆布の保存や、再利用についてまとめました。
目次
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だしを取った後の昆布の保存方法は?
昆布の再利用には一定量にするために、保存が必要ですね。
だしを取った後、どれくらいの期間保存できるかというと・・・
冷凍の場合は、1ヶ月くらい
冷蔵の場合は2日くらいの保存が可能です。
二番だしを取る場合、冷蔵庫に閉まっておけば翌日にも使えますが、使わない場合は早めに冷凍しておきましょう。
冷凍、冷蔵の保存で大事なのはなるべく空気に触れないようにすることです。
冷凍や冷蔵、その他の保存の仕方についてご紹介します。
冷凍保存
ジップロックなど保存用の袋にそのまま入れていきます。後で再利用しやすいように、用途別に切り、ラップに包んで冷凍しておくのもいいです。
冷蔵保存
ラップに包んでタッパーなどに入れ冷蔵。翌日お料理などに使うなら、小さく切ってからラップに包んでおけば便利ですね。
天日干しで保存
小さく刻んで天日干しに。天気にもよりますが丸一日で大丈夫です。カリカリ状態になればできあがり。
タッパーなどに入れて冷蔵庫へ。一ヶ月くらい保存可能です。ある程度たまったらふりかけに。フードプロセッサで更に細かくし、炒った鰹節、塩、のり、ゴマを混ぜ合わせます。お好みで七味を足しても。
電子レンジで加熱して保存
昆布の水分を拭き、2、3cm角くらいに切ってお皿に並べ、600wのレンジで20秒位焦げないよう加熱。そのままおやつとして食べられますが、密閉して保存すれば1週間くらい保存可能です。
加熱で昆布の中に空洞ができますが、そのときにバチバチ音がするので、加熱のしすぎに注意です。
塩昆布にして保存
千切りにした昆布を、しょうゆ・みりん・砂糖・酢(同量)で煮詰め、お皿に広げて一日天日干しにします。乾いた昆布にお好みで塩と砂糖をまぶせば塩昆布のできあがりです。大根サラダのトッピングなど、お料理にも使えます。
冷蔵すれば1ヶ月くらい保存できますよ。
ところで、赤ちゃんの離乳食では、顆粒だしなどの調味料は使わないという方が多いと思います。私も初めて昆布でだしを取ったのは離乳食作りの時だったのですが、二番だしを取れるなんて知らず、1回だしを取った後、捨てていたんですよね。今思えば本当にもったいなかったです。
一番だしを取った昆布の一番の再利用法は、二番だしを取る事ですね。そこで、一番だしと二番だしの取り方と違いについてもおさらいしておきましょう。
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一番だしと二番だしの取り方
どんな素材でも一番初めに取っただしは一番だしになりますが、今回は昆布と鰹節の合わせ出汁の取り方をご紹介します。
昆布だけで取るだしは控えめな味で、和え物など素材を生かしたお料理に使います。鰹との合わせ出汁はうまみが強く、お吸い物やそばつゆ、味噌汁、煮物などいろいろな料理に使えます。二番だしは一番だしの出し殻を煮出すので香りが落ちますが、味付けのある煮物や味噌汁に向いているといわれます。
一番だしの取り方
■材料
水:500ml
昆布:5g(5cm角で2gくらい)
鰹節:8g
■作り方
- 昆布の表面をよく絞ったふきんなどで拭く。(表面の白い粉はだしのマンニトールという旨み成分になるので洗わない)
- 鍋に水と昆布を入れ、30分ほど置いてから中火にかける。
- 沸騰直前、鍋底から泡が立ち始めたら昆布を取り出す。
- 鰹節を入れ、沸騰したらすぐに火を止める。
- 30秒ほど待って、清潔なふきんやキッチンペーパーで漉す。(雑味が出るので鰹節は絞らない)
二番だしの取り方
■材料
一番だしの出し殻
水:500ml
鰹節:4g
■作り方
- 鍋に水と一番だしを取った昆布と鰹節を入れ火にかける。
- 煮立ったら弱火で10分ほど煮る。
- 追加の鰹節を入れて火を止める。
- 30秒ほどしたら、一番だしと同じように漉す。
お吸い物や茶碗蒸しなどお料理に使う時はきちんと漉しただしがいいですが、普段我が家で味噌汁などに使う時は、鰹節はお箸で取り出し小さなものは一緒に食べます^^
取り出した鰹節も昆布同様、冷蔵・冷凍保存ができます。
出来上がっただしは、冷蔵だと3日くらい保存ができます。製氷皿やペットボトルで冷凍もできるので、多めに作っても便利ですね。
こうしてだしを取った後に保存しておいた昆布、おいしく再利用したいものです。
それでは次に、再利用法についてご紹介します!
だしを取った後の昆布の再利用法!
うまみがだしに出ていても、残った昆布には栄養が豊富です。無駄にならないよう上手に再利用したいです。
昆布といえば、おでんや煮物の具材としても使われますが、だしを取った後の昆布もいろいろな煮物に使えます。さつま揚げや野菜と一緒に煮てもおいしいですよ。
その他、我が家や実家でよく作っている昆布メニューを4品ご紹介しますね。
昆布のつくだ煮
定番ですが、母がよく作ってくれていました。
小さく切っただし昆布をだし、しょうゆ、みりんで煮ます。
だしを取った干ししいたけを一緒に煮てもよく合いますよ。
おにぎりの具やお茶漬け、おかゆに入れてもおいしいです^^
昆布の酢醤油漬け
出し昆布を細切りにし、しょうゆ、お酢、ゴマ油をまぶして漬け込みます。
数時間漬けておくと味がしみておいしくなります。食べる直前にゴマをふっていただきます。
ご飯がすすみます。
だし昆布と鰹節のふりかけ
先ほど、乾燥させた昆布でサラサラなふりかけをご紹介しましたが、今度はしっとりタイプです^^
ふりかけなら、だしを取った後の鰹節も一緒に再利用できます。
昆布と鰹節の出し殻を細かく刻みます。
新しい削り節を足してフライパンで炒りながら、砂糖、みりん、しょうゆで味付け。弱火でカリカリに仕上げ、最後にゴマともみ海苔も加えます。
子供によく食べさせていましたが、大人だけなら味付けのときに七味を足します。
昆布入りチャンプル
最近このチャンプルにはまっています。豚肉と昆布って結構合います。
ゴマ油で細切りの昆布、豚肉を炒め、豚肉の色が変わってきたら木綿豆腐も入れて炒めます。
味付けはめんつゆとコショウ。お好みでラー油の辛味を足してください。
最後に溶き卵を流し入れてサッと炒めます。
お皿に盛ったら鰹節ともみ海苔をふりかけます。にらやきのこなどお好きな野菜を加えても。茹でたそうめんを入れてもすごくおいしいですよ♪
その他、昆布を刻んで浅漬けに入れてもよし。かき揚げや炊き込みご飯に入れてもいいです。
お料理の具材に加えれば、昆布の栄養を余すことなく使い切れますね。手の込んだものは一切作らない私でも簡単に取り入れられています^^
ところでこの昆布、とても栄養豊富な食べ物であることは知られていますが、だしをとったあとの昆布についてはどうなんでしょう?栄養についてもまとめてみました。
だしを取った後の昆布に栄養は残ってる?
昆布から溶け出すだしの成分は、アミノ酸などのうまみ成分、ナトリウムなどミネラルの塩分、昆布の表面についている白い粉のマンニトールという甘味成分です。
だしにも栄養は溶け出しますがそれほど栄養価はなく、残った昆布にはたくさんのビタミンやミネラルがたくさん残ります。
■真昆布10g中に含まれる主な栄養とそこから取っただしの栄養成分
ナトリウム 280mg / 122mg
カリウム 610mg / 280mg
カルシウム 71mg / 6mg
マグネシウム 51mg / 8mg
リン 20mg / 12mg
鉄 0.4mg / 0.0mg
マンガン 0.03mg / 0.02mg
βカロテン当量 9μg / 0μg
ビタミンA 110μgRE / 0μgRE
ビタミンK 9μg / 0μg
ビタミンB1 0.5mg / 0.00mg
ビタミンB2 0.04mg / 0.00mg
ビタミンC 3mg / 0mg
葉酸 26μg / 4μg
食塩相当量 0.7g / 0.4g
食物繊維 2.7g / 0.0g
この他、昆布にはフコイダン、アルギン酸などの水溶性食物繊維も残ります。
水溶性食物繊維は胃の中でゼリー状になり、腸内の有害物質や余分な脂肪、塩分も包み込み排出してくれるので、便通を整えつつ生活習慣病の予防にもつながります。
しかもだしを取った後の昆布10gのカロリーは10kcal以下と低カロリー。やっぱり、残った昆布は捨てず丸ごと摂りたいですね。
参考:五訂増補日本食品標準成分表
まとめ
だしを取った後の昆布には、ミネラルなどの栄養成分や食物繊維が残っています。食べない手はないですよね。
■だし昆布の保存期間は、冷凍で1ヶ月、冷蔵で2日ほど。
その他、保存方法には天日干しや電子レンジで乾燥させたり、塩昆布にするなどの方法もあります。
再利用法は、
■煮物や炒め物など様々なお料理に使うことができます。
酢醤油漬けやふりかけなど、手間のかからないメニューなら試しやすいのではないでしょうか^^
ぜひ、だしを取った後の昆布をおいしく無駄なく使い切りましょう~